2008年5月27日火曜日

国宝 薬師寺展

まず、、、
金曜日は、20時までの開館ですので、
金曜日に遅めに行くのがすいてるかも。

まぁ、感想といっても
こちらも専門的な知識があるわけではないので、
ちょっと違う路線の感想を述べる。

さて、小うるさいオヤジは、こう思うのである。
やっぱりこれは、薬師寺で観るべきであろう、と。

少なくとも神仏モノであるからして、
やはり、それはその存在のふさわしいところで観るべきであろうと思う。

そりゃぁ、仏像を芸術的に観るのは、それも観方であろう。
確かに、その時代のものにしては、あまりにも美しい。

大きさもダビデと同じように、人間の大きさよりも遥かに大きい。
15~6世紀に作られた大理石の彫刻のダビデのことを思えば、
7~8世紀に一体鋳造でこんなすごいものが作れたのだから、(ホントかぁ?)
日本の芸術、うんにゃ、技術もたいしたものである。

しかも今回、本来見えないはずであるその側面・裏面まで観られるとなれば、
やはり、貴重な展示といえよう。

けれど思うのだ。
本来、普通見えないものを見ることが本当に必要なことだろうか?

昔の人でさえも見えていないものを現代においてさらけ出してまでして
興味の対象として一般人にさえも見せてしまうことが必要なことだろうか?

その為に何か失ってしまったことも大きくないか?
今の世が、いささか神をもおそれぬ事件が多いのも
そんな神仏を恐れぬ行為と多少なりとも同類の行為ではないのか?

仏像にまるで蟻の如く群がるその人間の姿を見ながら
フト、そんなことも思った。


P.S

本来なら、イヤホンガイドで市原氏のゆったりとした声を聞きながら
静かに拝観するべきだよね。

けれど、この展示会では、そんな優雅な時間は、
とても得られそうにありません。