2023年5月5日金曜日

そして、バトンは渡された

こういう物語でいいんだよ。
こういう物語がいいんだよ。
うん、うん。

この小説にハマってる人がいる、ということを耳にして私も読んでみた。

私も一気に読んでしまった。

物語はちょっと特殊でありながらも、日常生活が淡々と描かれている。

最初、ちょっと時系列に戸惑いがあったけれど、読み進めばなんてことはない。

何がいいかって、とにかく登場人物が全員やさしくて明るい。

それに誰も死なない。

そのあまりにもの日常さに、こんな物語で感動できるのか?などと思いながらも
日常生活でのその会話が、やさしくウィットに富んでいてオシャレでもあれば
ごく自然に流れるように読み進めてしまう。

そして、最後の数ページで、私も涙が止められなかった。

なんていうんだろ、大きな感動っていうよりも、ささやかな人の行いに会話に涙させられる。

こんなことに涙してしまうんだ。
そんな自分が優しく思えてうれしい。

ちまたには、ミステリーや悲劇の物語がまん延しているけれど、
最終的には、こういう物語は、こういう物語が、私は好きである。

まぁ本屋大賞受賞というのもなんとなく理解。

映画化もされているようで、、、
でも原作を読んだついでにちょっと調べてみたら、、、
観るのやめた方が良さそうだな、と判断。

しばらくは、原作で心ほのぼのしている今の状態を味わいたいと思います。



P.S

けれど、ちょっとネットでサーフィンしてみると、低評価のコメントも少なからず見られる。

まぁ人それぞれでいいと思う。

けれど、こういうモノを楽しめない人は、小難しいモノを小説に求めてんだろうなぁ。

その人の人生そのものも、日々のささやかな喜びを楽しめているのだろうか、、、。

単純な凡人は、そんな思いですみません。