2023年4月29日土曜日

14歳からの哲学

14歳からの哲学

考えるための教科書

   池田昌子著

タイトルは「14歳からの哲学」であるけど大人向けなんだと思うんだがな。

# ちなみに第3章は「17歳からの哲学」になっている。

確かに哲学である。

いろいろ考えさせられる。
そして、とにかく考えろ、と勧めてくる。

14歳でもわかるようなテーマで語られるが、考え方を示してくれるものの、この本から明確な答えは得られない。

あくまでも考える必要を、そして、考え方を述べるにとどまっている。

が、きっと考えれば、行先はきっと見つかるはず?
いやいや行先よりも、まずは考えること自体が大切だと説く。

ただただ流されがちな人生だ。
ちょっと立ち止まって考えるクセは、現代ではきっと重要なはずで。

人生で一度は読んでおくべき本のような気がした。



P.S

もっと人生の早い時期にこの本に出会いたかったな。










 

2023年4月27日木曜日

苔玉

とあるお寺の境内のお祭りで衝動買いをしてしまった一品。

# 安かったんだもん。

どういう風に育っていくのかわからないのが楽しい。

どこまでも放っておこうと思います。

もちろん水と肥料を与えて、さ。


 
 
P.S

包んでくれた紙がオシャレ。

「包み紙もなかなかオシャレですね。」って言ったら、

「単に書道を練習した後の紙なんですけどね。」とおじいちゃん。

苔玉もおじいちゃんもステキだ。




2023年4月25日火曜日

私の中のあなた

原題は“My Sister's Keeper”

# 原題の方が直球である。

とある夫婦に生まれた女児が2歳の時に白血病とわかり、その娘を救う為に遺伝子操作を行い人工授精で妹を産む。

何かと提供し続けてきたものの、妹は11歳の時、腎臓の提供にまで至り、その提供を拒み、弁護士を見つけて両親を訴える決断をする。

物語は本来とても重いはずだが、比較的明るく話が進むのが救われる。

物語は、病気と闘うモノ?家族関係モノ?倫理を問うモノ?裁判モノ?

いろいろ感じながら観ていたものの、最後はそれを超えたモノだった。

# やはりネタバレは避けた方がいいと思う。

裁判所の公衆電話で妹が発したひと言で、すべてがわかる。

そして、それがわかった途端、私は涙が止められなかった。

ただただ感動という言葉では表せない物語であった。

キャメロン・ディアスは、こんな役もするようになったんだなぁ、とつくづく思う。

妹アナ役は、“幸せのレシピ”以来でちょっと懐かしかった。

しかし、私はきっと忘れられない一本になりそうな予感がする。



P.S

実に、この物語には、実話から原作が生まれたそうで、

原作は、映画とはまた違った結末を迎えるという。

# まぁそれについては書きません。ググってください。

原題“My Sister's Keeper”という言葉の持つ意味が、原作と映画では全く反対になっているそうで。

映画で胸いっぱいの私は、更に原作へ進むのにはちょっと躊躇してしまっている。








2023年4月23日日曜日

敬老パスアプリ

私は、“敬老パス”ユーザーである。

1年の間に利用回数に上限があり、それが700回以上であっても、やはり残りの利用できる回数が知りたいと思うモノである。

# 最近、結構使っているからね。

最近“敬老パスアプリ”なるものの存在を知って、スマホに載せてみた。

起動してみると、なんと電話帳が出てきた。

 
 
思わず「なんじゃこれ?」って思ったけれど、

よぉ~く考えてみると、これでいいんじゃないか?こうでないとダメなんじゃないか?とも。

だって、このアプリのユーザーは、かなりの高齢者が多かろう。
スマホなんてやっと使えて、それでも電話かけるのがほとんど的な。

そんな高齢者に、やれ名前だ、本人確認だ、などと入力させるのってどうよ。

そう考えていくと、そもそもこのアプリの利用者数はかなり少ないと思われ。

であれば、妙なサーバー立ち上げる手間と費用がそもそも無駄かも。

ユーザーである高齢者も相手が出てきて応答してくれた方が助かるというモノである。

# という発想が、すでに私は高齢者かもな。

まぁ、若者はバカにするかもしれないけれど、システム設計の落としどころは、こんなところだったんだろうな、

と、納得できたりする。

でも、あと数年したら、世の事情も変わってくるのかなぁ。

老人もきっともっと進化するに違いないし。

しかし、、、その頃は、、、敬老パスのシステム自体が破綻していないことを切に祈ります。



P.S

問題は、、、

私、ahamoユーザーは、つながった電話を5分で終わらせてもらえるかが大きな問題だったりする。(笑)









2023年4月21日金曜日

部長 島耕作

いやなに捨てようかと思って。

最初に“課長 島耕作”を読んだのは7年前。

# ちなみに発表時期は、1983年 - 1992年

私もまだ50代だった。

それなりに仕事に励んでいた頃、名前こそ知っていたけれど「どんなマンガなの?」とネットで中古本を大人買いした。

まぁ企業人の現実と夢の世界が語られれば、サラリーマンにとっては、
ある意味で他人の覗き興味的であっても読んでいて楽しくもある。

で、“課長”のあと“部長”になってどう変わっていくの?と思って、
この“部長 島耕作”13巻も大人買いして読んだ。

# ちなみに発表時期は、1992年 - 2002年

確かに時代は、バブルが終わりつつある時期であったりして、世の世相がマンガ内にも滲み出ていたりする。

けど、、、私は、ちょっとその非現実な部分に食傷したのかもしれない。

その後、“取締役”→“常務”→“専務”→“社長”→“会長”とまだまだ続いたようだけれど、

私は、「ここまででもういいや。」と思えてしまって。

そうこうしているうちに、私も定年過ぎて、会社人間からの離脱を目論んでいれば、
なんだか企業的なものとは少しでも離れていたい感が出てきて、

本棚にこれが並んでいたりすることになんとなく違和感を感じ「もう捨てよう」と思い立ったわけで。

まぁ今なお現役の方々から見れば、元気を失っていくかのように見られるかもしれないけれど、

まだまだ残りの人生、やりたいことが多すぎて。

けど、ま、このマンガを捨てるのも、いわゆる断捨離ですね。



P.S

“課長 島耕作”は、古本としての引き取り相手がいなかったけど

やっぱ“部長 島耕作”も同じ運命かなぁ。







2023年4月19日水曜日

老後の資金がありません!


怖いもの見たさである。

いや年金暮らしを始めた私も老後の資金が潤沢にあるわけではない。

老後の資金がないことをテーマにされたこの物語は、

きっと最後は、ハッピーエンドで終わってくれることを信じて

ただただ祈る気持ちで鑑賞に及んだ。

鑑賞開始後、いやいや殆ど後半にさしかかるまで、

笑うべきところも笑えない、そりゃぁ見ていてツラいシーンばかりであった。

私にとっては、あるあるの情景ばかりが、結構説得力があって。

そりゃ夫婦一緒に失業にまで至ってしまったら、もう身動き取れないでしょ。

で、終わり方はどうだったかって、、、ちょっとごまかされた感が。

いや、それ選ぶ?って終わり方は、やはり小説でありました。

まぁ面白かったといえば面白かったけれど、自分の解決策にはならんなー、という素直な思い。

この映画を観て素直に面白かったと言える人は、まだ若い方かきっと老後の心配がないか楽観主義者かなぁ。

私は、ツラさばかりがひどくイタかったです。




P.S

すみません、、、

二度と観たくない映画です。

すみません。

# 二度観たくなる人、いるの?






2023年4月17日月曜日

帝国ホテルキッチンのチーズケーキ

ahamoアプリを載せていると、クエストなるゲームがあって

毎日とか、何G使用すると出来るクジがあって

まぁ気がつくとやってみるわけですが、

ahamoを使い始めて1年以上になるけれど、今まで3回ほど当たったことがあって

今回は、「帝国ホテルキッチン ペストリーシェフのチーズケーキ」なるものが当たった。

おおおっ!って感じ。

そもそもそういった類のクジに当たることは殆どないものでちょっと嬉しい。

で、送られてきましたよ冷凍便で。


まぁ味に対する考察はパスするとして

# どーせ文字なんかで味は伝わらないでしょっ、と居直って。

ほんとうにこういうクジって当たるんだなぁ、としみじみ。

いやぁ、美味しくいただきました。

次当たるのはいつかなぁ。

まずは、クジをやり続けてないといけないんだろうけれど、、、な。



P.S

濃厚なチーズケーキは、私は好きです。





2023年4月15日土曜日

火の鳥

哲学書である。

# というのは大袈裟か。

そもそもこれを単なるマンガと読んでしまうか

それとも、そこに何らかの哲学的学びを感じるかは、人によって違うのだろうけれど、

これまた大袈裟に表現すれば、どの巻もある種の哲学が提示されている。

# まぁ、多くのマンガにも哲学は含まれているような気もするけれど。

その哲学を難しい学問的な考え方ではなく、マンガの主人公に語らせ動かすことによって

読者が自然とそれを感じ取り、そこに何か哲学的なものが把握できそうなのであれば、

私は、とりあえず一度は読むべきマンガだとは思う。

死生観にしろ人生観にしろ、良きにしろ悪きにしろ、私はこの火の鳥から実に多くのものを感じ取った気がする。

それを忘れないために、また見返したい時の為に、どんなにボロボロになっても捨てられないシリーズである。



P.S

読むべき人が読めば、もっと得るものが多いのかもしれないなぁ。

そんなことを思ったりもする。

手塚治虫が仕込んだすべてを、自分が読みこめているかどうかが気にならなくもない。











2023年4月13日木曜日

イントゥ・ザ・ネイチャー 自然が教えてくれること

40分のドキュメンタリー。

アメリカの大自然をIAMXで堪能できるということで、 1週間限定シニア900円で観られるということならと映画館へ。

まぁ確かに壮大な大自然は観られるけれど、全編大自然かと思いきや 、それにかかわっている人のドキュメンタリー的な内容でもあって

IMAXらしさが発揮できている部分は、こちらの期待よりも結構少なかった気が。

# 辛口ですみません。

それにしてもアメリカはズルいよなぁ、とヒガんでしまってすみません。

国土の広さの割に人口が少なく、資源もあって、そりゃぁある意味、いい環境の国だよね。

しかし、ネイティブアメリカンの単語が出てくると、
だんだん複雑な気持ちになってくる。

大自然は、残っているけれど、ネイティブアメリカンの歴史はどうだったのさ?

などと責めたくなってしまうのは、この映画には不粋かもしれないのかなぁ。

映像は、確かに綺麗。

ただ、吹き替えの為に、野口聡一さんの実体験的な言葉は良かったけれど、
モーガン・フリーマンのナレーションが聞けなかったのがちょっと残念。

まぁ900円で大自然をIMAXで40分という極めて贅沢なひと時でした。


 
 
P.S

人生の最後に、IMAXで大自然を観る、、、

なんだか自分がソイレント・グリーンの中に居るような気がしてなりません。








2023年4月11日火曜日

工事現場の脇の母子

うちの近くのスーパーが閉店となり、解体工事をしている。

結構大きなスーパーだったので、敷地も広く大工事だ。

大きな重機が何台も入って、大掛かりな解体工事中。

そんな現場をちょっと離れた所からず~っと眺めている母子がいる。

まだ1歳にもなっていないであろう赤ちゃんを抱き、
その工事現場を赤ちゃんにも見せながら、自分もじっと見ている。

大きな重機が動いている姿は確かに圧巻だ。
私も時間があれば、ずっと見ていそうな気もする。

けれど、ふとこんなことを思った。

こうやって、お母さんの興味は、知らないうちに子供に引き継がれていくんだろうな。

お母さんから引き継いだ遺伝子の上に、
更にお母さんが見ているものを共有して、子供に何かが引き継がれていくんだろうな。

よく言われることがある。

ヒトの才能は、先天性か後天性か、という課題。

だいたい半分半分と言われているけれど、
現実的には、後天性の環境も母親が作っているものであれば、
母親が子に伝えていくモノはかなり多いとも言われていて、
そんな瞬間を今垣間見た気がした。

あの赤ちゃんは、どんなヒトに育っていくのかなぁ?




P.S

私は、その母子の情景を見て、なんとなく嬉しかった。












2023年4月9日日曜日

いつも花を見て思うこと。

桜が終わって、チューリップの花も終わった。

人為的に植えられた桜の公園や川のほとりはドラマチックに綺麗。

だけど、何気に一本だけ立っている桜もまた美しい。

 
住宅街には、チューリップがいっぱい咲いている玄関もあれば、
我が家のように、植木鉢に一本だけのチューリップもあったりする。

そんないろいろを見ていると、いつも思う。

どんなところで咲く花が花にとっては幸せなんだろう。

山の中で、誰にも見られることもなく、静かに咲いては散る花もあろう。
わざわざ花を見るために人が集まってくるような花もあろう。
美しいが故に、切られて花屋に並び、どこかに飾られて終わる花もあろう。

どんな生き方が花にとっては嬉しいのか?

そんな生き方を選べない花たちのことをつい考えてしまう。

いや、考えすぎだろ。そう思いながら。




P.S

どんな生き方が、というのは、人間も同じだ。

人間はそれを選べるか、と言われれば微妙なところもある。

けれど、、、もし今度何かに生まれ変わらなければいけないのなら

私は人間よりも、花の方がいいな。





2023年4月7日金曜日

去年の冬、きみと別れ

パッケージの文字「復讐は、本当に悪なのか。」

につられてレンタルしたものの、その予告編には、

「観た人全員、ダマされる―」

前回、コンフィデンスマンJPを観たばかりで、
同系列の作品を観てしまうことになってしまったことにちょっと失敗感が。

しかし、コンフィ…に比べると、そりゃぁまぁドロドロ感いっぱいであるけれど、
私はと言えば、やっぱりこちらのタッチの方が好きかも。

どうせ騙されるなら、オチャラケで明るく騙されるよりも、
心底してやられた感を感じた方が好ましい。

# と思ってしまう私の性格の根はきっと暗い。

ジャンルは、残酷なサスペンスであり、純愛モノになるのでしょうか。

にしても、いささか非現実感があるけれど、まぁ小説であれば、、、ね。

# ネタバレ絶対回避となると何にも書けんな。

まぁ確かに私もすっかりダマされた人間です。

感想として面白かったという表現はいささか抵抗がありますが、
なかなか意外性のある見応えのある映画でした。

おススメかどうかはビミョー。


P.S

見慣れない主役だな、と思っていたのですが、EXILEのメンバーだったのですね。

# すみません、世に疎くて。

極めて個人的な感想かもしれませんが、
物語の重厚さに比べて、キャスティングが浅い気がしてイマイチ感が否めませんでした。

# と感じるのは、世に疎いワタシだけかな。






2023年4月5日水曜日

日本人の心はなぜ強かったのか


日本人の心はなぜ強かったのか

    斎藤孝 著

いやまぁ私が古い人間・昭和の人間と言われても仕方がない。

実にこの本に書かれていることに同感だからであります。

私のこの本との出会いは、かつて塾講師をしていた頃に、
現代国語の問題集にその一部が載っていて、 その文章に遭遇した時にひどく同感したものでありました。

本書は、最近の心の問題について、過去には何故そんな問題が起きにくかったのか、を説明してくれている。
それが実に私には納得できるのである。

# もちろんそんなことは昔も決してなかったことではないのだろうけれど。

そうだよね、そうだったよね。なるほどね。
読んでいるとそんな思いが私の心の中にも起きる。

若い人たちから見れば、ある種の懐古主義的に見られてしまうかもしれないけれど、 まぁそれも仕方がないな。

# と、そこは素直に認めてしまう。

私だってひたすら同感と言いつつも、
かつて昭和の時代、お昼休みのバレーボールを密かに避けていた私は、なんだか心が既に肥大化の傾向があったのだろうか?と ちょっと複雑な気分になったりもしたりして。

ただ、なにかモヤモヤしていたものが言葉として説明してくれた感があって、
私には、満足な一冊でした。




P.S

私には、定期的に読み返す必要がある本のような気がしてならない、、、です。 






2023年4月3日月曜日

合格絵馬その後

世は入学式のシーズンであります。

オシャレをした両親に手を引かれた小さな子や
なんだかまだ慣れていないウブ感満載な大学生を見かける。

みんな納得した進路を進んでいるのかなぁ。

神様は、合格絵馬に記された願いをどこまで叶えられたのかしらん。



 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
P.S

神様も大変だな。


2023年4月1日土曜日

コンフィデンスマンJP 英雄編

まぁ心が疲れている時にはいいよね。

真剣にリアルタイム鑑賞でどこまで自分で解明できるかを挑戦しようとすると余計に疲れるかな。

# ってかほぼ出来ないでしょ。

それにしてもなぁ今回は、対象者以外全員かよっ。

# やばっ、ネタバレになる。(もう手遅れか。)

まぁジャンルはコメディーであろうから許さなきゃいけないのだろうけれど、

主役二人のわざとらしい大げさな演技がなきゃぁいいのになぁ。

# そこがお好きな方もいらっしゃるのでしょうが。

個人的には、もうちょっと落ち着いた雰囲気が好きです。

そう、スパイ大作戦のような。

# ジジイ感覚なんだろうな。

しかし、この手のお話の原作を作るのはムチャ難しいのだろうか?ムチャ簡単なんだろうか?

きっとムチャ難しいのだろうけれど、ある意味何でもアリに出来ちゃえば、
ムチャ簡単なのではないだろうか?なんて思いたいなぁ。

まぁきっとネタはいくらでもありそうだから、
また適度な間隔をあけて製作していただければ嬉しいです。


P.S

たまに観るから面白いんじゃないか?とも思ったりもするのだけれど、
テレビ版は、毎週放映されていて、視聴率もそれなりに高かったようだから、

世の皆さんは、ストレス溜まってんでしょうね、間違いなく。