2008年8月4日月曜日

忍者のなり方

私は、今年50歳になって初めての新年を迎えた時に
何か始めようと思った。
食生活の記録を付け始めたのは、何とか半年以上経った今も続いている。
 
そして、実は、、、もうひとつ始めたことがある。
腹筋である。

で、たぶん、あなたは、きっと問うであろう。
「で、一日何回やっているの?」
 
実は、、、
元旦は、1回のみであった。
2日目は、2回で、それを2日続ける。
4日目は、3回で、それを3日続ける。
7日目は、4回で、それを4日続ける。
 
そんな数式で、とにかく毎日、これから死ぬまで続けようと目標を立てた。
ちなみにこの8月現在、一日25回である。
 
ただ、これが結構キツい。
ノルマは毎日、と言ったところで、会社の帰りにそのまま飲みに行ってしまうこともある。
そうなると、2日分でまとめて50回。
3日空いてしまったりすると、まとめて100回もやらなくてはいけないことになる。
 
けれど思うのだ。
仮に80歳になった時に、いったい1日何回になるのか、あえて計算をしていないのだけれど、とりあえず、その回数が出来るような体力が備わっていれば、それでいいと思うんだな。
 
まずは、続けること。
それが、目標だったりする。
そんな数式の目標の立て方、アナタも如何ですか?
 
P.S
実にこの数式的目標の立て方には、小さな頃の私のトラウマによるものである。
 
遥か昔、そう50年近く前、、、私がかなり小さかった頃、、、
テレビでこんな物語を見た。もちろん白黒である。
 
時代は、きっと江戸時代であろう。
貧しい農家に一人の小さな子供がいた。
彼は、忍者になりたがっていたのだ。
 
けれど、どうしたら忍者になれるのかがわからない。
回りの人間達に尋ねても誰一人知る人がいなかった。
 
そんな時、通りすがりに一人の浪人と出会った。
その浪人と偶然出くわして話をする機会を得たその小さな子供は、
どうしたら忍者になれるかを尋ねた。すると
その浪人は、いくつかの種を渡しながら、その小さな子供に言ったのだ。
 
「この種を家の前に蒔きなさい。そして、とにかく毎日その上を飛び越えなさい。」
 
小さな子供は、早速、家に戻って、種を蒔く。
そして、その上をまたいで歩いてみた。
まだ、芽も出ていない、ただの地面の上を、
しばらくの間、毎日毎日行っては戻り、またぎ続けた。
 
「こんなことで忍者になれるのだろうか?」
彼は、ちょっと疑問に感じながらも、でも他にするべきこともなく、
とにかく歩いて、またぎ続けた。
 
やがて、芽が出た。とても小さな芽だ。
彼は、何だかうれしかった。
相変わらず自分のしていることの意味がわからない。
けれど、その変化に胸がときめいた。
 
彼は、毎日毎日またぎ続けた。
やがて、彼の背丈と同じぐらいにその植物が育った時、
彼は、回りの子供達をなんなく飛び越えて走っている自分に気付いていなかった。
 
そして、彼は、ヒマさえあれば、まだ、その植物も飛び越え続けていた。
 
数年後、青年は、若者になった。
その植物は、農家の屋根の高さを遥かに越えていた。
けれど、彼はその時、その高さをも軽々と飛び越えるだけの体力が備わっていたのだ。
 
そんな彼のウワサを聞きつけて、人が集まる。
遠方から、その彼を見に来るようになり、その中の一人が、その青年に声をかけた。
 
「私についてきなさい。」
 
彼の忍者への第一歩を踏み出した瞬間であった。
 
このテレビ番組は、私にとってのトラウマとなった。
私は、未だに農家の前の、部屋の中からはその天辺が見えない木の上を
平気で飛び越している彼のシーンが思い出せる。
 
そして、いつも思うのだ。
わずかに育つ目標を持ち、それを行動し続けることが、
きっと自分の夢につながるはずだ、と。
今は、1日たった25回の腹筋だけれども、
とにかくこの調子で続けていれば、後期高齢者になった時、
きっと私の腹筋は、カッコよく割れているに違いない、、、と。
 
ま、見ててください。
では。
 
# どんな夢もとりあえず持てるロマンチックなオヤジですわ。ははは。
 
 
 
PM 07:13:56