2022年12月3日土曜日

夜のピクニック

夜のピクニック

    恩田陸 著

第2回本屋大賞をもらっていて、かなり前から気になっていた一冊、やっと読みました。

高校生活で毎年行われる「歩行祭」での80kmを友達と歩く24時間。

ただただ歩きながら、そこで交わされる会話での物語でありました。

# まぁ、あらすじについては、今さらでしょうからパス。

そもそも設定が面白い。実際にあるのだそうだけれど、全校生徒がとにかく列を成して歩き続ける。

その数、1200名。

前半は、クラスごとに歩き、後半は、自由歩行ということで、
仲のいい友達どうしで歩くなり、時間の記録を目指すなり、、、とのことで。

未体験の私には、なんとなくその情景がイメージしにくいのだけれど、
その疲労たるや想像できませんが、高校生ならば可能なんでしょうね。

# 私も大学生時代に参加した山手線一周歩行ラリーを思い出しましたが
# 山手線の一周歩行って50kmもないような気がするし。

最初前半は、なんとも私の苦手な青春物語のような気がしてダラダラ読み始めましたが 、ちょうど半分を過ぎたあたりからは、どんどん引き込まれて一気に読んでしまいました。

そういう意味では、本屋大賞に納得です。

けれど、やはり題材が若いし、登場人物も若いし、大きな感動があるわけでもない、

ただ、なんていうか、、、よどんでいたものがクリアになって大団円を迎えるこの物語は、

とても軽やかで明るかった。

うん、面白かった。


P.S

映画化もされているのですね。

更には、歩行祭の前日譚「ピクニックの準備」という小説もあるという。

そして、それも映画化されているという。

う~観ようか迷う。原作読んじゃったら映画はつまらないだろうかなぁ。

けれど、「ピクニックの準備」も読んでみたいしなぁ。

んんん、、、参った。