今度は、「君主論」である。
まんがで読破シリーズで3冊目。
いやぁちょっと読む気にならない海外古典をサクッて知るのにはホント便利。
# NHKの“100分de名著”でも100分かかるもんな。
# すみません。
マキャヴェッリの「君主論」、きっとあなたも耳にしたことがありましょう。
現代で言えば、いわゆる「リーダー論」かもしれないけれど、時代が時代故に
武力や軍事や教会まで絡んでる内容となっている。
マキャヴェッリはルネッサンス期のイタリア・フィレンツェ共和国の外交官であり、
失脚した後、政治の世界に戻ることを夢みながら書いた政治学の著作であります。
このマンガでは、ほとんどのページがマキャヴェッリが外交官として送った日々が描かれており、
彼がどんな体験をして、その考え・思想に至ったかを表そうとしています。
まぁ俗に言うマキャベリズムは、目的のためには手段を択ばない的に考えられてしまっているから
この内容がどう評価をされるかは、時代によるものが大きいかもしれない。
けど、ただひたすら自国の為に、と考えるその想いは、確かに政治家には必要な基本概念かもしれない。
この考えをどう判断してどう取り込むか、大きな課題が読者にゆだねられている気がします。
P.S
「リーダーたる者は、人に慕われるより恐れられることを選べ!」
なんて一文を目にすると、つい思い出してしまいます。
強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない。
レイモンド・チャンドラー(米国人作家)
現代が「君主論」の時代よりも幾らか甘い時代であることを実感します。