「殯」は、“もがり”と読む。
# 意味は、ググってくださいね。
この映画、監督は河瀬直美、カンヌ国際映画祭で受賞もしている。
内容は、痴呆症の老人と介護士の物語である。
正直言って、見ていてツラかった。
深く見れば、様々なことを感じさせ思い出させてももらえそうなのだけれど、
私にはツラさが先にきてしまって。
映画としての出来、不出来を議論する前に、その哀しさを感じてしまって深く考察できない。
もっと若い時に見るべきなのかもしれない。
P.S
ちなみに私の母は97歳、施設にいる。
車椅子に乗り、食堂で一日中テレビを見ている。
もはや徘徊の段階は通り過ぎ、
きっと内容もわからず、ただただテレビの画面を無言で眺め続けている。
母の眼鏡が汚れていると、私はおもむろに外してハンカチで拭いて、また眼鏡をかけてあげる。
私がしてあげられることは、もはやそのぐらいしかない。
そして、その際も母はずっと無言でテレビを見続けている。