2024年12月29日日曜日

殯の森

「殯」は、“もがり”と読む。

# 意味は、ググってくださいね。

この映画、監督は河瀬直美、カンヌ国際映画祭で受賞もしている。

内容は、痴呆症の老人と介護士の物語である。
正直言って、見ていてツラかった。

深く見れば、様々なことを感じさせ思い出させてももらえそうなのだけれど、
私にはツラさが先にきてしまって。

映画としての出来、不出来を議論する前に、その哀しさを感じてしまって深く考察できない。

もっと若い時に見るべきなのかもしれない。



P.S

ちなみに私の母は97歳、施設にいる。

車椅子に乗り、食堂で一日中テレビを見ている。

もはや徘徊の段階は通り過ぎ、
きっと内容もわからず、ただただテレビの画面を無言で眺め続けている。

母の眼鏡が汚れていると、私はおもむろに外してハンカチで拭いて、また眼鏡をかけてあげる。
私がしてあげられることは、もはやそのぐらいしかない。

そして、その際も母はずっと無言でテレビを見続けている。