三菱未来館である。
30年以上前の大阪万博の時も確か同じ名称だったような気がする。
当時、私にとっては、一番気にしていたパビリオンであった。
動く歩道に乗り、ミラーを巧みに使ったそのスクリーンの中を通っていくその企画・演出は、当時の人を魅了した。
人気ランキングは、トップクラスだった記憶がある。
それに乗じて、その後の博覧会も三菱は未来館で通しているかもしれない。
そもそも未来館という言葉のイメージにも何かを期待せざるを得ない響きがある。たとえ未来が暗そうな現実においてでもある。
哀愁モードになってしまった。
話を戻す。
で、今回この博覧会でもやはり大いなる期待をしてこのパビリオンに望んだ。
で、あえてクールに感想を述べる。
まずタイトル「もしも月がなかったら」って、科学的に解説してくれるのはいいけれど、それは仮定と仮想であって、未来に向けたメッセージが非常に乏しいよ。
もちろん地球環境の維持の大切さはわかるけれど、それと「月がなかったらの状態」を結びつけるのは、想像力の乏しい私には、ムズイ。
「月がなかったら大変だぞ!月を守ろう!」っていう直接的な表現ならわかりやすいけど、私個人にとって、どうにも扱えない月をテーマにして、地球環境の人間による維持を説かれてもちょっと、、、ねぇ。
確かに月がなかったら、こうなっていたのかー、ヘェ~。と勉強にはなったけど、月がなかったら、人類の存在すら怪しいと思うと、この定義は、意義が薄いんじゃないか?と。
# ひねくれオヤジの感想かもなぁ。
けど、スクリーンは、美しかったよ。
30年前と同じで、ミラーを使ったその演出は、三菱の表現力の進歩がなかなか感じられなかったけど、(いやいや三菱のこだわりかもしれない)その美しさは私は観てよかったと思う。
いつまでも観ていたい思いにとらわれたのも事実であります。
うん。
しかし、あのアテンダントロボットって工業的だなぁ。
三菱重工の企業イメージがよく出てました。
P.S
30年前のすごいイメージが強すぎて、どうも今回のパビリオンは手抜きの感が否めないけど、まぁ、環境博だからそれを言っちゃかわいそうかも。
でも、ロケットだ、飛行機だ、ミサイルだと国家的製品を生産し続けている企業の三菱も今は大いなる不景気なんだろうなぁ、、、
何故かそんな思いも湧き出てきました。
PM 09:10:03