何年か前に、ある電器メーカーからAIBOが誕生した。
犬タイプのペット型ロボットとして話題を集めた。
当初、予約に生産が追いつかない事態もあったようだけれど、最終的に世の中に出たAIBOの数は、何百匹?何千匹?
されどフト思うのである。
今この瞬間、世に生まれたAIBOの何パーセントが生き抜いているのだろうか?と。
AIBOは、ロボットである。メカである。
エネルギー供給のバッテリと充分なメンテナンスさえサポートすれば、永遠に生きられる可能性を持っている生き物であったはずだ。
されどきっと、かなりの数のAIBOは、電池が切れたまま押入れに押し込まれたり、興味・研究対象としてアマチュアエンジニアに分解されているのであろうことは、容易に想像できる。
今更、その是非を論ずるつもりはない。
ただただ、そのメーカーの行いが、人類の弱小生物に対する軽薄化を助長した結果となっていないことを祈るのみである。
AM 10:59:00