2007年6月15日金曜日
Watch with Me ~卒業写真~
まだ上映中かな?
でも、なかなか観る人が少ないようなので、ちょっとネタバレを書いてしまう。
この物語は、
元報道カメラマンが癌で余命がなく、それでも抗癌治療をやめて、妻と一緒に故郷のホスピスに帰るのである。
故郷に帰った彼は、昔の友と再会し、懐かしい風景に接し、最後の写真集「卒業写真」を作ることを決心するのだ。
けれど、妻にとっては、決して楽しいことばかりではない。
つらい介護に加えて、彼の故郷では、彼女は何も知らないことばかりだ。
初恋の女性に思い出話が触れるに至っては、
彼女もまた苦しい思いを持たざるを得なくなってしまったりする。
彼も彼女も葛藤をしながらも、、、けれど、やはり彼らは夫婦であった。
この映画、ある意味、自主制作映画っぽいところもある。
けれど、やはりこれは、おとなの映画なのである。
中年の私たちには、どこかツボを刺激されるのは、間違いがない。
万人にお奨め映画とは言えないけれど、派手なハリウッド映画に負けないで
こういう日本映画も作り続けて欲しいと思った。
P.S
やはり、最期に逝く時を迎える時には、最愛の人と共にその瞬間を共有したい、とつくづく思った。
私の最愛の人は、、、今、どこで何をしているのだろう?
間に合ってくれますか?
# 質問は、禁止です。
P.S
映画を観ていながら、常日頃から思うことがある。
映画は、所詮、殆どが架空のものである。
が、監督は、それを如何にリアルに描くか、が課題になったりもする。
しかし、それを2時間程度の時間で表現することが出来るものだろうか?
私は、無理だ、と思う。
テーマが重ければ重いほど、無理なはずだ。
いや、何も全てを表すことが映画の目指すものではないかも知れぬ、
が、監督がリアルを追求すればするほど、
今度は、そんな事象に近い方々が実際に存在していることにも気づくことになる。
このコラムに、そんな方からコメントをいただいた。
ここに紹介しておこうと思う。
せめて、今は亡き彼の存在が、一人でも多くの方々に伝わるよう願って。
たっちゃんの冥福を祈る。