原子爆弾の生みの親「オッペンハイマー」の半生記であります。
米国での公開時には日本でも話題にのぼって、約半年遅れで日本公開になった時にも何かと再び話題になった。
# けど、なんか劇場で観る気が起きなかったんだよなぁ。
で、この度やっとDVDで鑑賞。
「やっぱりね」私の第一印象である。
オッペンハイマーの物語であれば、彼の人生に主軸が置かれているわけで
原爆そのものについて語られている内容は極めて少ない。
したがって、原爆の威力については少々、使われて爆発した後のことについての表現は皆無と言っていい。
被爆国日本から見たら、その後も含めた物語を期待してしまうだろうけれど、
本作は、米国目線での米国内での物語であって、
むしろ「すごいモノを作った男」と「赤狩り事件」が米国での記憶なんだろうな。
まぁオッペンハイマーも苦労したこともあろう、苦々しい思いもしたこともあったろう、
そんな半生をなんとなく知ることが出来たけれど、どうもそれだけだったな、の思い。
ある意味、日米の原爆に対する思いの差を見せつけられたような気がしてならない。
P.S
しかし、こんなんで賞を取るんだなぁ。
何故かビューティフル・マインドを思い出しました。
やっぱどうも実話系の伝記物語の映像化って、私は苦手かも。