2021年7月4日日曜日

善き人のためのソナタ

ジャンルはサスペンスだそうだけれど、ヒューマンドラマのはずなんだけどな。

時代は戦争中でもなく、比較的最近の(って私はジジイ)東ドイツの物語である。
体制側の監視官のはずの主役の彼の心の移り変わりを描く。

一番の主役が全編を貫いて基本無表情でありながらも、時々見せる仕草がなんともそれを凌駕している。

時間というものは戻れないし、人生はたった一回きりでしかなければ、基本的には、悲劇の物語である。

が、少しだけ報われたのが、せめてもの救いか。

結果、遠回りした人生であることが、見ていて心苦しい。

# がんばってネタバレ回避
 
評価が高かったので観てみたけれど、
その評価の良さもわかるのだけれど、
しかし、、、哀しいなぁ、、、。
 
政治による罪の重さは、極めて重い。
そんなことをしみじみ思う。
 
 
P.S
盗聴と監視の世界って、そっちの側に立てばわからなくもない。
全てを知っていたいと思うからね。

ある意味、知りたいと思うことは、
そこには対象に相手というものがあって関心があるわけで、
どうでもいいという無関心もまた哀しい気がしないでもない。

そんなことも頭に浮かぶ複雑な脳。

 
AM 09:56:46