2021年7月6日火曜日

わからない悔しさ

小さな女の子が涙をいっぱいためて
下を向いてシクシク泣いていた。

ノートが濡れている。
どうしたの?って聞いても反応がない。
 
が、やがてわかった。
彼女は、算数の問題が解けなくて泣いている。
悔しくて悔しくて泣いている。
 
「わからなかったら聞けばいいんだよ。
 わからないことを聞くことは恥ずかしいことじゃないんだよ。」
 
けれど、彼女の中では、悔しさの方が勝っているようだ。
 
生き方の要領のよさを身に付ける前のそんな彼女の純粋さに
忘れてしまった何かを思い出せない自分がいる。
 
P.S
ものすごい量の問題を解きながらも
自分の少し上のレベルに挑戦する受験生。
 
新しい問題と接する度に、解ける気がしないという学生が多い。
 
そんな彼ら彼女らに私は言う。
「そもそも誰にも聞かずに解けた問題なんて、
 本当は、やらなくていい問題だったんだから。」
 
わからないことを答えを見て「なるほど」と思うことを
もっと楽しめばいいんだけどな。
 
という考えは、人生終わりかけの人間の発想かなぁ。
 
 
AM 10:16:55