2022年3月20日日曜日

土筆採り

いやなに懐かしい風景である。

# 私にとっては。

お墓参りに遠出した際に、いつも川の土手を走ってショートカットする。

そんな時に、ふとつくしを採っている人を見かけた。

そう言えば、遥か昔、、、そう50年以上前、、、
毎年、私もよくつくしを取りに行ったものだ。

貧しいから野草を食べる、というのではなく、
それは、ひとつの風物詩だった。

爪の隙間に土が入りながらもせっせと採って
帰ってきたら、新聞紙を敷いてハカマ取りだ。
それは、いつもおばぁちゃんと私の仕事。

その後、水に浸してアク取りをして
最後は、卵とじでお皿に上がる。

正直言って、子供にとっては美味しいというモノではなかったけれど、
夕飯に食卓を彩る一品には違いなかった。

が、やがて時代に流され、採りに行くのも忘れてしまった。

最近の人からみたらどう感じるだろう。
不衛生的とか、所詮雑草でしょ的なんだろうな。

ま、私もそう思う。

ただ、そのシーン、その作業は、私の家族にとっては、
大切な想い出なのは間違いない。


P.S

しかし、、、今も採っている人はいるのだろうから、

私は、、、風流を忘れた都会人の部類になってしまったんだろうな。