渡辺淳一著の「鈍感力」である。
しかし、、、読ませていただいた上での感想であるけれど、、、。
”鈍感力”という”力”についてはよくわかる。
人間が生きていく上で、この”鈍感力”が、どれだけ人生を楽しく幸せにするかは、容易に想像がつく。
けれど、、、私は思うのである。
この”鈍感力”、身に付けたくて、容易に身に付けられるものではない。
”鈍感力”が身に付いているフリなんぞは、全く意味がない。
そもそもこの”鈍感力”が身に付いているかどうかは、もはや天性の問題のような気がするのである。
ある種、うがった言い方をすれば、この鈍感力なるものは、
いわゆる”ノーテンキ”。
いわゆる”知らぬが仏”。
もっとも、その必要性と効果が絶大なことはわかるけれど、
私は、素直にそれを認めることは出来ないな。
もっともジャンルの問題にも行き着く。
仕事上で、作業、設計などに”鈍感力”が発揮されては困る。
人間関係の上での”鈍感力”は、許されるのか?
要するにこの”鈍感力”、都合のいい時にだけ発揮できる極めて
高度なテクニックを有していなければならないのである。
いやそもそも”鈍感力”の強い者は、その力に気付いていない可能性も高い。
だからこの「鈍感力」、
その存在、効果、必要性、などなどなど、、、は、充分にわかる。
が、その身に付け方、取り扱い、、、既に充分身に付いているか?などについては
大きな課題を残したままとなる。
その存在と必要性を感じながらも、どうにも取り扱いが難しいテーマなのである。
この本、お奨めかって?
よくわかんないや。
では。
P.S
ま、なんだかんだ言いながら、私なんか、周りから見たら、
”鈍感力”の塊だったりしてね。
ハッハァ~。