2007年7月15日日曜日

鈍感力

渡辺淳一著の「鈍感力」である。
しかし、、、読ませていただいた上での感想であるけれど、、、。

”鈍感力”という”力”についてはよくわかる。
人間が生きていく上で、この”鈍感力”が、どれだけ人生を楽しく幸せにするかは、容易に想像がつく。

けれど、、、私は思うのである。
この”鈍感力”、身に付けたくて、容易に身に付けられるものではない。
”鈍感力”が身に付いているフリなんぞは、全く意味がない。

そもそもこの”鈍感力”が身に付いているかどうかは、もはや天性の問題のような気がするのである。
ある種、うがった言い方をすれば、この鈍感力なるものは、
いわゆる”ノーテンキ”。
いわゆる”知らぬが仏”。

もっとも、その必要性と効果が絶大なことはわかるけれど、
私は、素直にそれを認めることは出来ないな。

もっともジャンルの問題にも行き着く。
仕事上で、作業、設計などに”鈍感力”が発揮されては困る。

人間関係の上での”鈍感力”は、許されるのか?
要するにこの”鈍感力”、都合のいい時にだけ発揮できる極めて
高度なテクニックを有していなければならないのである。

いやそもそも”鈍感力”の強い者は、その力に気付いていない可能性も高い。

だからこの「鈍感力」、
その存在、効果、必要性、などなどなど、、、は、充分にわかる。

が、その身に付け方、取り扱い、、、既に充分身に付いているか?などについては
大きな課題を残したままとなる。

その存在と必要性を感じながらも、どうにも取り扱いが難しいテーマなのである。

この本、お奨めかって?
よくわかんないや。

では。



P.S

ま、なんだかんだ言いながら、私なんか、周りから見たら、

”鈍感力”の塊だったりしてね。

ハッハァ~。