2011年10月28日金曜日

蛍火の杜へ

メルヘンである。
 
こういった素朴なアニメが実に懐かしく感じるようになってしまったのは、なんでだろう?

# 時代のせい? アンタの歳のせい?
 
さて、この映画、44分の短編(?)アニメ映画である。
したがって、映画館では、ツーコイン1000円でありました。
 
何か癒やされそうな気がして、映画館に出向いたものの
イマドキだと、DVDでいいんじゃない?ということにもなりそうだ。けど、それを映画館で鑑賞することに贅沢さを感じたり。

それにしてもある意味、素朴な懐かしいアニメだ。

現実感が薄いのもメルヘンの特徴であれば
ジブリ系の慌ただしさや、騒がしさが含まれていないのもいい。
実にのどかな懐かしいお話なのだ。
 
長い年月の物語の割には、
最後の情景・心情があっけなかった気がしないでもないが
それもメルヘンの証かもしれない。
 
こういった映画が素直にお奨め出来なくなってしまったのが、
なんとも悔しくて複雑である。
 
 
P.S
そう言えば、メルヘンと書きながら、
思い出すのは雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ刊)である。
 
私も高校生の多感な頃である。
毎月の発行日が待ち遠しかった。
 
実を言うと、恥ずかしながら自らの詩を投稿したこともある。
 
# もちろんボツである。言うまでもなく。
 
今はもう、ああいった雑誌は流行らないのだろうか?
それとも、自分がもはやその世界に入ってゆくどころから
その世界自体が見えなくなってしまっているのだろうか?
 
当時買った本棚に並んでいるメルヘン小説の本だけが
確かに、私にも青年期があったことを証明してくれている。
 
 
PM 10:34:18