2024年7月31日水曜日

ある男

2022年公開。

原作は、平野啓一郎。
ジャンルは、ミステリーになるのだろうか。

原作は長編小説なので、かなり長い物語であろうけれど、映画は121分なので、かなり圧縮されているんだろうな。

ま、ネタバレは厳禁だけれど、、、

# そうなると何も書けなくなってしまうな。

以前も書いたけれど、、、

スヌーピーの名言、

「配られたカードで勝負するしかないんだよ。」

そんな言葉を思い出した。

けれど、ポーカーで5枚とも交換してしまいたくなる気持ち
なんとなく、わからぬワケでもない。

# 理系的思考では理解できないけれど。

けど、新たにやり直せると思えることが救いになるのなら、
なかなか全否定は出来ないな。



P.S

そもそも捨てたくなってしまう過去、捨てたくなってしまう現在、
その為に他人の人生と入れ替わりたくなる気持ちは、

余程のことが現在や過去にあるのかあったのか
それは、他人からは想像や判断はできないことでもあろう。

けれども少なくとも今の自分が、そんな気持ちに陥っていないことに感謝しつつ。




2024年7月29日月曜日

修理で一番高いのは人件費


ネットで流れてきた。

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修理で一番高いのは人件費で、

「どこが壊れてるのかを特定すること」なのである。

これをパーツ代としか考えてない人が多すぎる。

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元エンジニアとしては、強く御意!である。

でも、このコメントに、1万以上の「いいね」が付いているみたいだから

理解できてる人も多くなってきたような気もしないでもないんだがな。



P.S

「いいね」付けた人は、全員エンジニアだったりしたら、、、笑えるな。






2024年7月27日土曜日

挑戦的な広告

街を歩いていてフト立ち止まって
思わずかなり長い時間見続けてしまった広告である。

某中学受験塾の広告ポスターの写真であります。

式の変形を目で追いながら、
小学生がこういう解き方をするのかぁ、すごいなぁってか大変だな、と思いつつ、

でもさ、、、ちょっとこの式からこの式への飛躍は飛び過ぎてない?
ココの間にもう一行あったんじゃないの?

と思えてならない。

# じゃなきゃスゴ過ぎる気がするんだがな。

きっと、彼は自分の机で解いてきた結果を黒板に写しているんだろう、
その時に、一行飛ばしてしまったんだろう、なんて思ってしまう私は落第生かしらん。

そんなこんなを考えながら、数分間立ち止まってこの広告を眺めていた老人は私です。



P.S

まんまと釣られたか?この広告に。

電車の中だけでなく、街中でも私の視線を奪い取るさすが“日能研”である。







2024年7月25日木曜日

センセイの鞄 (テレビドラマ)

先日、センセイの鞄の原作を読み直して、
そう言えば、テレビドラマにもなってて、それを見た記憶があって、
それも観返したいなぁ、とDVDを探してみたもののなかなかレンタルショップにも見つからず。

そしたら、アマゾンプライムビデオのレンタル枠の中にあって、330円でネットで鑑賞。

センセイは柄本明、ツキコさんは小泉今日子が演じる。

今となっては、小泉今日子がひと癖あるツキコさんを演じることに不満はないが、
センセイの柄本明って、風貌が歳取り過ぎてね?と思いながらも、

自分がセンセイの設定と同じ歳なら、こんな感じなんだろうか?とシミジミ。

# あ~歳は取りたくないなぁ。

原作のファンである私から見て、脚色にちょっと、と言いたくなるけれど、
一冊の主要部分を2時間に詰め込もうとすれば、こんな感じになってしまうのかぁ、ともツクヅク。

けれど、原作と同じセリフ、同じ情景を実際のシーンにされてしまうと、妙に生々しくてなんともジメジメ。

キョンキョンは、微妙に大人の可愛らしさもあるけれど、
やっぱり小説のツキコさんの方がいいなぁ、と思えるから不思議です。



P.S

このドラマ、また観たくなることがあるだろうか?

いや、同じ2時間を使うなら、原作をサラッと読み返した方がいいな。

そう思ってしまって、すみません。





2024年7月23日火曜日

開票率5%で当確なんて変でしょ!

ネットのヒロイモノですが、、、

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「出口調査で選挙結果が分かるのおかしくないですか!?
 開票速報で、開票率5%で当確なんて変でしょ!」

って数学者に聞いたんです

「それが統計学です」

「開票率5%なのに?」

「貴方ね、鍋いっぱいに味噌汁作って味見するのに丼鉢でグーッと飲む!?
 小皿ですよね、それが5%よ」

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半ば笑い話なのだけれど、例え方になるほどなーと思ったのでココにメモ。



P.S

でも、なんとなくモヤモヤ感が残るのが、凡人の証でしょうかね。

ごくたまに外れることもあるわけだしぃ、、、。




2024年7月21日日曜日

センセイの鞄

本棚で何気に目に留まった一冊。

面白かった記憶もあって、古本屋に送られることもなくそこにあった。

ふと、センセイって何歳の設定だっけか?

と思って手に取ったら、今の私ぐらいじゃん、とわかって

こりゃ視線が変われば、感じるものも変わっているんじゃないかと、また読み始めた。

もう20年以上前の本で、本の紙ってこんなに変色するか?と感じつつ。

# 読んでいるとカラダが痒くなるのが面白い。

さて、ツキコさんが37歳。センセイは約30歳年上ということであれば、

まさにセンセイは、今の私である。

最初読んだ時は、年齢はどちらかというとツキコさん側に近かった気がしていたけれど、
今となっては、自分がセンセイの歳になってしまっているのがなんとも。

ジャンルは、やはり純文学なのでしょうか。

67歳の老(?)男性のセンセイと37歳のマイペース女性の出会いから恋愛に至り、
そして、センセイの死で終わる、およそ5年間の物語であります。

どちらも変人と言う勿れ、人はみんなそんなものである。
そして、なぜか二人は、やがて惹かれあい、恋愛に至る。

恋愛独特の、想い、期待、葛藤は、どんな年齢でも同じであることが嬉しい。

全編に流れる静かな大人の雰囲気がいい。
会話はユニークで、実に楽しい。

やはり、オトナの恋愛小説は、、、いい。

しかし、人生の最後の5年間がこんな恋愛で満たされて、、、

実にうらやましい限りであります。




P.S

しかし、、、期待しちゃうなぁ、、、まだこれからの人生。

いや、こんな恋愛じゃなくても、まだまだ何か起きそうな気持にさせてくれるこの小説は、

世の年老いた人々に元気を与えそうな気がします。

# が、勘違いも増えそうで、、、危ないかもな。






2024年7月19日金曜日

スリー・ビルボード

映画の評判で選んだものの、全く予備知識なしで鑑賞開始。

2017年の公開作品であれば、Wikipediaにあらすじも詳しく載っているので
物語のあらすじについては、そちらに任せるとして。

それにしてもツラい。

娘を殺された母のなんとか犯人を見つけたい思い。
その日の朝、娘とのやりとりの後悔。

住民たちから敬愛されている警察署長の葛藤。
どうにも証拠が見つからない。
そして、もう寿命がない中での決断。

警察官たち、父親、住民たち、、、

それぞれが母親の行動に巻き込まれつつ物語は進む。

あらゆることに表と裏があり、それを知らなかったり、後でわかったりして

# いや、わからずじまいのこともあったりするのだけれど。

話は進む。

内容は、非常にシリアスだったけれど、映画としては、とても引き込まれる作品でありました。

けど、、、単純に面白かったとは言えない作品であります。



P.S

しかし、真相は、、、

軍事機密いうある意味国家レベルまで巻き込まれてしまっては、、、

つい私刑を応援してしまいたくなってしまったのが、、、私には、微妙でした。

相容れない二人が、最期のシーンでは同じ車の中で同じベクトルに向かっているのが心に残りました。





2024年7月17日水曜日

般若心経のポイント


最近、法事なんかで般若心経を一緒に唱えさせられることが多いのだけれど、

じっくりその内容を吟味すれば、

「ギャテイ ギャテイ

 ハーラーギャーテー

 ハラソーギャーテー

 ボージーソワカー」

ってだけ唱えればいいんじゃないの?

という壮大なテーマをココにメモっておきます。


P.S

バチあたりなー、って言われそうだけど、般若心経に書かれていることってそういうことなんでしょ?




2024年7月15日月曜日

ピンポン玉自販機


ウォーキング中に見つけたので思わずパシャッ。

ピンポン玉が購入できる自販機である。

# “ピンポン球”って言うべきなんだろうな。

それにしても世にはいろいろなモノが自販機で手に入るんだなぁ、とつくづく。

こうなると一般人も気軽に自由に物が売れる機会が持てそうだな。

あ、ガチャがもうそうなってるかぁ。

けど、当たりハズレが発生しそうなガチャよりも
お金を払うんだから選んで買いたいよね。

そういう意味では、ガチャよりも自販機派だな、私は。


P.S

しかし、責任問題やクレーム処理なんかで踏み切れないんだろうなぁ。

そう言えば、レンタルボックスなるものもあったけど
なかなか買いたいモノも見つからないことに
商売の難しさを感じたりもして。






2024年7月13日土曜日

フィッシュストーリー

2007年の伊坂幸太郎の小説を映画化。
2009年公開作品。

15年も前の作品なので、もう出てる役者さんたちが若い若い、そして、懐かしい。

まぁ伊坂幸太郎の話であれば、、、と覚悟して観始めたものの、
なんとまぁ、すごい、というかなんというか、、、。

英語の本の中の“FISH STORY”という単語を
そのまま“フィッシュストーリー”と訳してしまったことから始まり、
そのことが人類の滅亡の危機を救う少女誕生までの物語となる。

時間の流れとしては、およそ50年、二世代に渡り、時系列がゴチャゴチャに物語られるが
最後には、すべての伏線は回収され、とりあえず物語としては納得できるカタチで終わります。

が、「それがそうつながるの?ありえねー」的なことばかりだから
登場人物は、それなりに真面目に生きているのに、結果としてコメディーとなってしまうのが、
なんとも見ていて、、、面白い、、、って言っていいのかな。

ま、そこがこの物語の面白いところなのでしょうが。

しかしなぁ、、、元気がもらえるっていうか、なんていうか、、、

やっぱ、製作された時代に鑑賞するべき作品ですよね。

そんな感想も持ちました。




P.S

英語の“FISH STORY”の訳は、「ほら話」「荒唐無稽な話」です。

釣り人の自慢話から派生しているそうです。

それを知っていれば、タイトルからしてこの映画自体が、、、ですね。

一応、辞書で調べないであろう方へのプチ情報でした。







2024年7月11日木曜日

猫の絵本

 「猫は、うれしかったことしか覚えていない」

SNSでそんな絵本の紹介が流れてきた。

いわゆる「猫のはなし」であります。

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「猫は、好きをおさえない」
「猫は、まっすぐに表す」
「猫は、落ち込まない」
「猫は、誰かとくらべない」
「猫は、考える前に動く」
「猫は、命いっぱい生きている」

猫は、過ぎたことを引きずることなく、うれしかったことだけを積み上げて生きていくのです。

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だそうだ。

他の動物は違うの?などと思ってしまったけれど、

少なくとも人間には難しいだろうな、そんな生き方は。

もっとも私は猫好き派であって、そんなところが好きなのかもしれない。

私もそんな生き方をしたいけれど、、、してもいいの?

そんな思いを抱く人間であることが哀しい。


P.S

ふと、ネコに意地悪をしたくなる私の気持ちもわかってください。

ネコへ、、、すまんな。




2024年7月9日火曜日

できるからといってやらなくていいこと

ネットで流れてきた。

“できることとできないことの間に、できるからといってやらなくていいことがある”

なかなか奥が深いな、と思う。

わかりやすい例は、部下にやらせず上司がやってしまうパターンか。

したがって、歳を取ってくると、できるからといって、好き好んでやってはいけないことも多くなるような気は、確かにある。

この人手不足の折、できる人がやるしかないんだよ、という切実な声も聞こえてくるし。

やるかどうかの判断もなかなか難しいな、と思う。



P.S

更につけ加えれば、私の人生では、
できないからといってもやらなければならないこともいくつもあったような気がする。

そして、できないながらも足掻いていると、助けてくれる人が現れ、
人手を借りてでもできるようになる。

そうやって、成長してきた実感も、私にはある。

そう、私の人生は、恵まれていたんだなと、今つくづく思う。





2024年7月7日日曜日

くちびるに歌を

この手の青少年少女たちの物語は、あまり好きではないのだけれど、

つい手に取ってしまったんだなぁ。

このタイトルが妙に気になるし、娘も遥か昔、合唱部であったこともあって、
当時垣間見れなかった学生時代に思いを馳せることが出来たりするのか?と。

けれど、今どきの物語であれば、主役をなす先生も生徒たちも結構重い状況に置かれたキャラだった。

アンジェラ・アキの「手紙 ~拝啓 十五の君へ~」をモチーフに中田永一が小説を書き、
それを映画化したものだそうだ。

ただ、ちょっと厳しく見させてもらうと、
先生や生徒の想いや行動にどうも不自然さが漂っていてなんとも複雑な思いにとらわれた。

けど、この手の映画は、やはり若い人たちにも向けたものであれば、
こういった演出でもいいのかなぁ、とも。

まぁ、いろいろ意外な伏線回収が、私には良かったでした。

合唱モノには、どうも涙がチョチョ切れやすい気がするのは、
やはり音楽のなせるワザでしょうか。

ちなみに、どうもこのタイトル“くちびるに歌を”と耳にすると、

小学生の頃に読んだ“くちびるに歌を持て”を思い出してしまうけれど、
全然関係はなかった。

そのぐらい“くちびるに歌を持て”という話も小学生には強烈な印象を残す物語であると思うんだけどな。




P.S

こんなセリフが出てくる。

.......

拝啓、15歳のみんなへ

本音を言うと、私はあなた達のことが嫌いでした。

子供のくせに口ばかり達者で、生意気で、うるさくて。

そのくせ、何にでも一生懸命で、まっすぐで。

......

極めて同感である。

しかも自分もそうであったことがはっきり思い出せる私だからこそ
今も15歳の連中となんとか付き合えている気がするのも確かで。





2024年7月5日金曜日

スイート・ホーム

また原田マハでありまして。

いやなに妙なサスペンスやゴチャゴチャした物語にお疲れ気味だとつい原田マハを選んでしまう。

そこで、タイトル「スイート・ホーム」から何か幸福感に浸りたく手に取った次第。

で、その期待も裏切られることなく、悪い人も出てこない、妙な悲劇も出てこない、
すべてハッピーハッピーの物語に浸れたわけで。

ただ、、、ですが、、、

そのハッピーになる前提に高い壁を感じてしまったりした自分が情けない。

だって、、、そもそも、、、そんなうまくいく?
そんな素敵な場所にみんな家が買える?
夫婦、親子、姉妹、親族、、、ケンカは発生しないの?
少なくとも相性の良し悪しぐらいなくない?

# あ~、自分の情けなさにイヤになる。

まぁ私も勝手なもので、ハッピーな物語を期待しながらも、
そこまでうまくいくものか?という思いが出てきてしまったのが

どれだけこの物語がハッピー物語であることがわかります。



P.S
甘いものが食べたいな、と思って
甘いものを買って食べてみたら
これ甘すぎるでしょ、ってどんだけワガママな私。
 
小説も自分の今の気持ちに合ったものを選ぶことの難しさを感じます。





2024年7月3日水曜日

痛みは電気信号に過ぎない

ネットでのヒロイモノである。

「痛みは電気信号に過ぎない」

自衛隊のライフハックのひとつだそうだ。

映画ファンの私は、かつてそれに近い文脈をターミネーターで身に付けた。

「痛みは切り離せる。」(正確なセリフではありません。)

そうだよ、痛みって脳で感じているだけなんだよ。

私は、それを信じている。

ただ、整形外科系の“痛み”は、確かに切り離せそうな気がするのだけれど、
歯医者で口の中をいじってもらっている時の“ズキンっ!”がどうにもツラいのは、
突発性な痛みだからかな、その痛みが頭の中で脳に直結しているからかな。

まぁ痛みというもの、今この瞬間が痛いのだから耐えるしかないわけで。

もっともまずは、薬に頼るべきなんでしょうが。


P.S

以前、心臓にステントを入れる手術中に、どうにも苦しくて、

「苦しいです、助けてください。」と懇願したことがある。

その時、先生が私に返した言葉は

「今、助けてますよぉ~。」だった。

もう、何も言えなくなった。

その時、私は、物になろうと思った。





2024年7月1日月曜日

総理の夫

タイトルから言って好きじゃなさそうな話だけれど、
本屋でこのタイトルの原作が原田マハと知って観ることを決意。

原田マハ的な話であれば、成功!ハッピーハッピー!ではなく、
日々の何気ない中に幸せを感じる的な話であろうと勝手に想像していたけれど、

女性の総理大臣よりも、旦那の方も財閥の御曹司という設定に、
なにラブロマンス?コメディー?などと思いながら、、、鑑賞。

政治の世界をはじめ、いろいろな深刻な問題も絡んでいるはずなのだけれど、
全体的にゆるい感じがするのは、いやテーマはそこじゃないだろって言われてしまうかなー。

どうも架空と現実の境が曖昧で、中途半端に仕上がってしまったんじゃないかな感が否めません。

それに

“ダンナ、もうちょっとしっかりしろよっ”が全編頭から離れず、、、

ま、深く考えるなよ、サクッて見てよ的な映画なのかもしれませんが。




P.S

本一冊読むよりも、映画2時間で観ちゃった方が早くね?

どーせ原作との乖離があるのは仕方がないけれど、
とりあえず映画で見ちゃお、と。

原田マハファンとしては、裏切り行為ですみません。