ローマ最後の一文となろう。
今、ローマを背にしてテルミニ駅でこの列車に乗る。
ESである。
いろいろあった。楽しかった。想い出いっぱいである。
また来たいけど、まだいっぱい行きたいところもあるし。来れるかなぁ。
んじゃ、ローマよ、またね。
と、心でつぶやきながらフィレンツェに向かうのであった。
P.S
と、ロマンチックなのはここまで。
列車に乗り込んだところ、私の指定席には、もう既にスーツ姿のビジネスマン風のオトコが座っていて、書類を広げ仕事をしていた。
大きな荷物を持って彼に近づいていく。
自分のチケットを何度も確かめて自信があったものの、
「あ~こんなヤツと今からやりあうのかぁ。」とちょっとユーツ。
案の定、こっちはジーパンのアジアンである。
「何だ?コイツ。」そんな私への目つきがミエミエであった。
回りも最初は、ビジネスマン側だったよなぁ。
向こうは自信満々。
こっちのチケット見せて。
「アンタのも見せろよ。」(近似訳)と私。
でも彼の席が隣の車両だったとわかった瞬間、今度は彼が可哀想になった。バタバタと書類を片付け始めて、テンテコ舞いで。
冷たい回りの視線は、私から彼に移っていった。
何かこの勝負、勝ってもすっきりしなかったな。
PM 09:16:31