昨日のハネームナー達と待ち合わせて一緒に中華料理店に向かう時のことである。
ガイド雑誌で適当に場所を調べておいたものの、いざその場所に着いてもそのお店が見つからない。
こりゃ聞く方が早いわい。ということになり、地元のお店っぽい文房具屋さんに飛び込んだ。
中に居たのは、おばぁちゃんとおじぃちゃん。
案の定、私が英語で尋ねても、まったく通じなかった。
そもそも彼らは英語を解せぬようだ。
その時、我が連れのハネムーナーは、いとも流暢にイタリア語で道を尋ねたのである。
それにはおばぁちゃんは的確に応えてくれた。
私は、目から鱗が落ちたような気がした。
彼らにイタリア語が出来るのか?と尋ねたら、ちゃんと習ったわけではないと言う。
イタリアに来てから覚えたのです。ロストする機会が多いだけに道の聞き方が上手になったんです。
などと心憎いことも言う。
私は、大いに反省した。
旅行前から、イタリアでも英語が出来れば困らないと聞いていた。
確かに今日まで特に困ることもなかった。
が、私が大いに反省したことは、イタリアに来てもまったくイタリア語を話そうとしなかったことだ。
英語で済めば、それでいいだろう、、、と傲慢でいたことだ。
せっかくのイタリアである。少なくともここに居るうちだけは、イタリア語を使おう。そうすべきだ。
彼らに大いに反省させられ、次の朝からイタリア語を使うべき努力を始めたのである。
ちなみに手のひらにアンチョコを書いた。
オヤジの涙ぐましい些細な努力だが、彼らのおかげで、何か大切なことを思い出したような気がした。
人生は、常にスターとラインになりうる。
私は、今も彼らに感謝している。
P.S
けど、結局、目的の中華料理店は見つからなかった。
探している間に他の店が見つかったので、そこに入った。
私の情報準備のいい加減さにも自己嫌悪である。
PM 07:15:41