イタリアのルネッサンス期の美術を勉強していたことがあって、
ルネッサンスについて調べることも何回もあったけれど、
必ず行きあたるのがこのダンテの「神曲」。
どんな内容か知りたいと思いつつも読む気にならなかったけれど
古本屋さんでこの「まんがで読破 神曲」を見つけてサクッと知ろうと購入。
いや、とりあえず「神曲」がどんなものだったかを知って大満足であります。
で、「神曲」で語られるのは、生きた人間のいわゆるあの世巡りであります。
地獄篇、煉獄篇、天国篇からなり、地獄と天国については想像がつきましょう。
ちなみに「煉獄」というのは、罪をあがなって天国に行ける世界であります。
その3ステージが細かく表現され、そこにいる人たちと話も出来たりして。
そして最後に天国に至り、世界は神の愛で包まれていることを悟るのでありました。
って書きながら、思い出すのは、私が小さな頃に読んでいてトラウマになった「地獄と極楽」
あれと一緒やん、という感想ですみません。
P.S
以前、美術の先生に質問したことがある
絵画を観ている限り、“天国と地獄”の表現が東洋の仏教界でも
キリスト教界での審判の先に落ちる先としての地獄や天国の表現がある。
これらは、どちらが先なのでしょう?
それとも人間の思いつく結果として、別々に発生した概念なのでしょうか?
今も明確な答えは得られていない。
けれど、シルクロードのようなものがあったのだから、そのどこかでその概念が生まれ、伝染していったのだろうな、と私は勝手に思ったりしている。