# すみません、未読です。
誰が対象なんだろう?
電子回路には興味があるけれど、何から勉強すればよいのかわからない人向けなんだろうな、と想像する。
もちろん小中学生が、この本を読んで電子回路に興味を持ってくれるようになればうれしい。
大人でも、興味の対象として電子回路があって、それを少しでもわかろうとするのであれば、それもまたうれしい。
けど、40年電子回路と向き合い、それで糧を得てきた私としては、ちょっとだけ複雑な思い。
私の場合は、きっと「電子ブロック」「電子ボード」のようなオモチャからの影響が大きい。
小学校3~4年の時にプラモデルが飽きてきて、そんなオモチャを手に入れた。
訳もわからず回路図通りに組み合わせると、ラジオが聞けた、アンプやインターホンが作れた。
スイッチをONにするとブザーがOFFになったりする回路は本当に不思議に思えた。
やがて、そのブロックを壊し、中の部品を取り出し、ハンダゴテで自作するようになった。
中から取り出した部品を部品屋に持って行って、その部品を買い求めて作るようになった。
そうやって、いろいろなモノを作り、回路原理を知り、作るものが拡がっていった。
しかし、最近は、そういったオモチャがない。
キットのようなパッケージは見かけるような気がするけれど、それもなかなかお金がかかりそう。
で、このような本が出現するのだろうな。
けれどちょっと残念なのは、文字を読んでの座学から始まる点だ。
文字で読んで、わかるかもしれないけれど、その後の実践に続くだろうか?そんな心配。
英語でも、教科書で勉強し始めるよりも、会話から始めた方が近道だろう、そんな思い。
この本が、今の世に必要な一冊であろうことは、とてもわかる。
ただ、読んで終わってしまったり、やっぱり電子回路って自分に合わない、なんてことにならないことを祈るばかりであります。
P.S
ちょっと調べてみたら、電子ブロックの類のオモチャは、いっぱいあるのですね。
# ちょっと高いけど。
むしろ、今風にアレンジされていて、面白そう。
問題は、親がそれを子供に買い与えるかどうか、
親がその後をうまくサポートできるかどうかにかかっているのかもしれません。
ただ、昔と違って、身近な電子機器の電子回路があまりにも遠い存在になってしまったことは事実。
素人が接するには、その中身が高度過ぎる世の中になってしまったことも現実にあれば、
逆に電子工作にそのつまらなさを実感することにならなければいいのだけれど、、、な。