面白かった。
一応、主人公は、30歳過ぎた女性だろうか。
帯通り、恋愛、仕事、家族、、、いやいやそんな大きな分類ではなく、
結婚、相手選び、親の介護、職場でのトラブル、、、
いやもう盛りだくさん。
# 長編小説だからね。
そのすべてが、実に身近に感じられて、
彼女の思い、反応、行動、、、それらが実に誰もの等身大さを感じてしまう。
きっと読者はそれぞれに、「だよね」「わかるぅ」「いやいやちょっと、、、」
などとまるで自分のことのように感じてしまうだろう。
# イラっと感じるところもあるかも、、、ね。
しかし、どれからも逃げるわけにもいかず、、、
すべてに果敢に立ち向かうことができるものでもなく、、、
でも、決して、流されるわけでもなく、、、
主人公は、時を大きく過ごす。
「自転しながら公転する」とは上手にタイトルを付けたものです。
# まぁネタバレは避けて、、、
けど、それぞれは、軟着陸地点を見つけ、
物語は、収束に向かい、、、ハッピーエンドだよね。
私は、プロローグに見事に騙されました。
エピローグを読み始めた時に「ん?どーゆーこと?」の連発。
でも、実に納得が出来る上手な終わらせ方でした。
山本文緒、アッパレです。
P.S
最初、チマチマ読み始めたものの、
中間過ぎた辺りから止められなくなって
半分を半日で一気に読み終えた。
いやぁ、小説って本当に面白い。
