小さな女の子とお母さんがハンバーガーショップから出てきた。
小学校2年生くらいかな。
先ほどまで土砂降りだった雨も上がって、ちょっと涼しくなった。
小さな女の子は、店の前で傘をベルトで巻こうとしている。
もう傘は使わなくて済みそうだものね。
けれど、水を含んで膨らんだ傘は、ベルトが簡単に届かない。
彼女は、一生懸命手で巻き巻きしてベルトで留めようとするのだけれど、なかなか留められない。
何回も何回もやり直して、、、、
その間、お母さんは、じっと我が子の格闘を眺めている。
教えるでも手伝うでも急かすこともせず、、、
でも、その視線の暖かいこと。
我が子の成長を温かく見守っている瞬間だった。
P.S
やがて彼女は困難を乗り越えると
お母さんと手をつないで歩き始めた。
きっとあの子は、いい子に育つな、、、私は、そう確信していた。