某国立大学の学食にて。
もうすぐ10月といっても、
ちょっと重労働をすると、まだ暑い。
さて、時間が空いたから、学食で軽くお昼を食べておこうと思った。
若い集団だからであろうか、ご飯ものには、長蛇の列なのであるが、
麺ものは誰も並んでいなかった。
ラッキーっと思って、麺のカウンターに立つ。
「ふぅ、ちょっと暑いから、うどんの冷たいのにしよう」
そう思って、冷やしきしめんをオーダー。
すると、私のうしろに並んだ学生の会話が耳に入った。
「ふつうのうどんの方が冷やしより50円安いから、
オレあったかいのにするわ。」
それを聴いた瞬間、一瞬、「しまったぁ!」と思った私は、
まだ、学生だった頃の貧乏性が抜けていないことを実感。
# 二十歳のタマシイ、百まで。である。
が、もはや出来上がりかけているその冷やしきしめんを見ながら
私は、自分の心に言い聞かせる。
「あのね、オレはもうすぐ50歳でしょ?
しかも給料をもらっている社会人なわけ。
そうだよ、オメーら学生は、あったかいうどんで我慢せぃ。」
ふんっ!そう居直って、カボチャとイカの揚げ物もプラス。
もはや、贅沢の極みとなった。
幸せなランチタイムであった。
P.S
さて、その贅沢な一品が写真である。
〆て376円であった。