2007年9月30日日曜日

50円の葛藤

某国立大学の学食にて。

もうすぐ10月といっても、
ちょっと重労働をすると、まだ暑い。

さて、時間が空いたから、学食で軽くお昼を食べておこうと思った。

若い集団だからであろうか、ご飯ものには、長蛇の列なのであるが、
麺ものは誰も並んでいなかった。
ラッキーっと思って、麺のカウンターに立つ。

「ふぅ、ちょっと暑いから、うどんの冷たいのにしよう」
そう思って、冷やしきしめんをオーダー。
すると、私のうしろに並んだ学生の会話が耳に入った。

「ふつうのうどんの方が冷やしより50円安いから、
             オレあったかいのにするわ。」

それを聴いた瞬間、一瞬、「しまったぁ!」と思った私は、
まだ、学生だった頃の貧乏性が抜けていないことを実感。

# 二十歳のタマシイ、百まで。である。

が、もはや出来上がりかけているその冷やしきしめんを見ながら
私は、自分の心に言い聞かせる。

「あのね、オレはもうすぐ50歳でしょ?
 しかも給料をもらっている社会人なわけ。
 そうだよ、オメーら学生は、あったかいうどんで我慢せぃ。」

ふんっ!そう居直って、カボチャとイカの揚げ物もプラス。
もはや、贅沢の極みとなった。

幸せなランチタイムであった。


P.S

さて、その贅沢な一品が写真である。

〆て376円であった。