人は情熱だけで存外生きてゆける。
「人は情熱だけで存外生きてゆける。」
あとがき最後の一行より
ひとは情熱がなければ生きていけない
勇気凛凛ルリの色 浅田次郎著
P.S
本屋で目に留まってしまった。
モチベーションが下がり気味の私には、
「ひとは情熱がなければ生きていけない」のタイトルに妙に惹かれたのだ。
で、買ってしまった。読んだ。
浅田次郎自身の半生を書きながら、
その小説家を目指し続けた強い思いが描かれていた。
別にお奨めというわけではない。
様々な雑誌からのエッセイの寄せ集めである。
まぁ彼なりの生き方、彼なりの考えであれば、
誰にも当てはまるというものではないだろう。
むしろひねくれた見方をすれば、
成功者の半生の記録であり、それをそのまま自分に当てはめるのは、難しい。
が、最後の最後の一行
「人は情熱だけで存外生きてゆける。」
に、たどり着いた時、そんなもんだろうか?と思う反面
妙にそうかもしれない、とも思えた。
世の中には情熱だけで生きている人はいっぱいいそうだ。
残念ながら私は、たぶんその反対岸に居るような気がする。
向こう岸に行ってみたいような、行きたくないような、、、。
浅田次郎氏には申し訳ないが、
読後の今も、私自身は複雑な思いにとらわれている。