2007年12月31日月曜日

父の遺言

年末に、掃除をしていたら、真っ白な未開封の封筒が出てきた。

「ん?なんだっけ、これ。」

開けてみたら、私の父の遺言だった。

そうだ、思い出した。
父がまだ健康だった時に、突然、「遺言を書いておいた。」と言って
私に見せてくれたことがあった。

その時、私の感想は、「ふぅ~ん。」であった。
父は、そのまま封筒に入れて、糊で封をして、実印を押した。

「渡しておくから。」そう言って、私に手渡された。
「気持ちだけもらっとくよ。」封筒を受け取りながら、

そんな軽い言葉を吐いた自分に、今は、ちょっと後悔している。
そして、その遺言は、封印されたまま、私の机の引き出しで長い眠りについた。

まぁ、それがまた目の前に現われたところで、別に何も変わらないのだけれど、
フト思うのは、その時の父の思いである。

何があって、遺言を書いたのだろう?

今となっては、もう尋ねようもないのだけれど、
生きているうちに、自分の思いを残しておかなければいけなかったことと思い立ったに違いない。

そして、最近私も思う。
この世からいなくなった時に、自分は何を残せるだろうか?

そう思いながら、とりあえず日々の出来事、思いをブログに書く。
それが何の為になるかもわからないけれど、とりあえず、自分の考えを書く。

この行為が、きっと私の遺言につながる気配を感じながら、、、



P.S

私の子供たちへ、

大金が残せそうもなくて、すまん。