2008年6月26日木曜日

「やってみなきゃ、わかんない。」

あるひとつの事象に遭遇した時、
それにある種のリスクが含まれている場合、
その道をそのまま進むべきか、回避するべきか、迷う時がある。

自分としては、回避するべきと判断しても
周りは、進みたいという希望がある状況になったりすると、
非常にツラい状況に立たされたりする。

そして、話が煮詰まってくると、どこからともなく、この一声が上がる。

「でも、やってみなきゃ、わかんないよ。」

ま、確かにね。と、自分でも思う。

けれど、この「やってみなきゃ、わかんない。」の言葉が暗示するものは、
自分の経験の無意味さにつながる。
この歳になって、自分の人生・経験したことから判断することの無意味さにつながる。

そして、この言葉は、経験の少ない若者に許された、
ある種の青い思考である気さえする。

そして、本来この言葉は、ギャンブルまでをも包括する。

まぁ、ギャンブルは、ギャンブルで構わない。
そのギャンブルの負けが、受け止められるかどうかの課題に話は移行する。

しかし、そのギャンブルを実行するにあたって、結果としては、
ただ単に、そのリスクさえも感じずに、何も考えずに
実行してしまう人間との差異がないのが悔しいよね。

そんなことを思う今日この頃。

まぁ結局は、そんな若者思考に付き合って、無鉄砲に突き進みながらも
裏方で一生懸命リスク回避しながら、日々それを仕事にするのも
まぁ、生き方のひとつではあるのだけれど。



P.S

ただ、その事象を仮にギャンブルとしてでも、実行できるかどうかが
自分の精神年齢の判断になろう。

そう意味では、私は、もうかなり歳を取ってしまった実感がある。

この世がカオスの世界であるのなら、私が、ステージを下りる日も近そうだ。