なんで加算されるのかと思ったら、
親子の共演なんですね。
さて、ルノアール。
ルノアール(親)については、ココ。
あなたもきっとどこかで見たことがあるでしょう。
やさしくて、明るくて、のどかで、親しみやすい絵が多い。
その絵の根源は、
世の中には、イヤなことが多いから、いいものだけを描こう。
そんな想いは、確かに感じ取れる。
3人の男児に恵まれ、
長男は、俳優。次男は、映画監督。三男は、陶芸家。
家族を描いた絵も多ければ、やはり、幸せな中に生きていたのであろう。
絵の才能と恵まれた環境。
歳をとってからは、リューマチに悩まされていたようだけれど、
曲がった指に筆を挟んでの作画風景(ムービー)は、
辛そうでもあり、幸せそうでもある。
# と、親の方のことばかり書いてちゃダメダメ。
今回のこの展示は、息子のジャン・ルノアールとの共演なのだ。
要は、ジャンの製作した映画の中には、
父ルノアールの描いた絵を、そのまま映画に取り入れようとしていた、
そんな比較が出来る絵画展なのである。
残念ながら、当時の殆どは、まだ白黒であったけれど、
確かに、父の絵を映画の中に再現しようとしていたことがよくわかります。
なかなか感心することが多かった美術展でした。
まぁ、父親の絵を売って本格的に映画を作り始めたことは、
なんか複雑な気もしないでもありませんが、
でも、父親にとっては、きっとそれさえもが幸せだったかもしれません。
あなたもルノアール+ルノアール展、どうですか?
P.S
イヤホンガイドは、絵の横に掲示されている解説のパネルとあまり違わなかったけれど、
BGMが流れてくると、とてもいい感じでした。
静かな曲とルノアールの絵は、やはりピッタシですね。
