庵野秀明展に行ってきた。
見どころのキャッチとしては
庵野秀明をつくったもの
庵野秀明がつくったもの
そして、これからつくるもの
だそうだ。
一応エヴァンゲリオンファンとしては、観る価値あろうとの判断だったけど、
一番の興味は、、、そう、いつも思うことがある。
庵野秀明氏は、私より2歳下で、いわゆる私たちは同世代の人間である。
小さな頃から同じマンガを見て、同じ特撮を見て、同じSFを見て育ったはずで。
なのに、彼と私はなぜにこんなにも違った人間になってしまったのだろう?
# ちょっとおこがましいけれど、素朴な疑問である。
それが確認できるかな?というのが鑑賞の大いなる目的であった。
さて会場に入ってみる。
# 音声ガイドも借りた。
最初のコーナーは、“庵野秀明をつくったもの”
いやもう懐かしいモノのオンパレードである。
模型やミニチュアやマンガ本に至るまで、
特にそれらが流行った年表なんかは、目で追うだけでホントに懐かしくなる。
# 撮影自体もかなりフリーだったので、
# ミニチュアなんか3Dスキャンしてやろうか迷ったりして。
ところが次の部屋に移って、愕然とした。
中学生の頃に描いたという油絵、並じゃない。
学生時代に友達と作ったという8mm映画、そこまでやるか?ふつー。
メカの精細な絵心、なんでこんなものが描ける?
そんな感想しか浮かんでこない。
正直言って、既に当時から異才を放っていたことが充分にわかる。
そして、その並外れた才能は、やがて、人の目に留まるようになるものである。
やがて、声がかかれば、そこで才能を発揮し、更に才能は開花してゆく。
ただ、つくづく思うのは、単なるマニアではなく、実力が備わったマニアだったことだ。
きっと変人に見られたであろうこともかなりあったと思う。
けれど、そこを突き抜けるほどの才能の持ち主でもあったのだ。
いやぁ、これからも彼が創るものは見逃せない。
私と同世代ということであれば、最期まで楽しませてくれることを期待して止まない。
P.S
今まで様々な美術展を観てきたけれど、
どれもその才能は他人事の気がしていた。
けれど同時期、同趣味の子供だったであろうに、、、
彼の非凡さを目にしながら、自分の凡人さをつくづく感じた展覧会でもあった。