原作は「暗闇へのワルツ」というサスペンス映画であります。
私は、この物語を追い続けている。
それはかつて40年以上前になる。
テレビで「仮面の花嫁 暗闇へのワルツ」という日活の2時間ドラマが放映された。
何気に見ていて、その最後の終わり方に強烈な印象を受け、トラウマとなった。
金持ちのオトコが美女に騙される。
何度も何度も騙され続ける。
最後には生命保険に入れさせられ毒薬を盛られて死にかけるところにまで至る。
ところが自分が毒を盛られていることがわかっても、
オトコは、もうそれでいいと告げるのである。
本当に幸せだったから、本当に愛していたから、と。
オンナは、その様子を見て後悔するのであるが、、、。
そんなストーリーを見て、私はものすごいショックを受けた。
自分が殺されかけている時に、そんな気持ちになりうるものなんだろうか、と。
そう思える幸せ度って究極だな、、、と。
悪女は、酒井和歌子。騙される男は、愛川欽也であった。
もう一度見たい、と思いながらも、まだ録画ということが出来ない時代のことである。
あまりにも古くビデオ化もされてなく、悔しい思いをしていた。
ところがその後20年も経った頃、偶然見た米国映画「ポワゾン」
「この物語、あれだっ!」と直感。
悪女役は、アンジェリーナ・ジョリーだった。
その時知ったのである。
「原作があるんだっ。」と。
で、更にフランス版があることを知って、一応これも観ておかないとな、と。
悪女役は、カトリーヌ・ドヌーヴ。騙される男は、ジャン=ポール・ベルモンド。
ちなみに、時系列順に並べると
1947年 原作「暗闇へのワルツ」(米国)発表
1969年 フランス版「暗くなるまでこの恋を」
1981年 日本版「仮面の花嫁 暗闇へのワルツ」
2001年 米国版「ポワゾン」
だから、今回のこの映画は、原作を初めてフランスで映画化したものになります。
繰り返して映画化されているってことは、
やっぱり私だけでなく、多くの人がショックを受ける物語なんだろうなぁ、とツクヅク。
カトリーヌ・ドヌーヴもやっぱり、、、美女でした。
P.S
あ~、日本版、もう一回観たいなぁ。
昔の映画でもう一回観たいのにテープやディスクになっていない映画が何本あることか。
昔のテレビや映画って、ホント一期一会だったことをしみじみ感じます。