6編の短編からなる一冊であります。
それぞれの物語に一枚の名画が絡む。
最初の一編から涙じんわりチョチョ切れて、半ば辺りで落ち着いたものの
最後の一編「道」に声を上げて泣いてしまったこのジジイ。
いや小説だよ小説、と自分に思い込ませながらも、、、泣けました。
何気ない出来事に、人生のなりゆきに、一枚の絵を絡ませたこの短い物語たち、
やっぱキュレーターならではのこの作家の特異が光る。
けど、、、あまりにも哀しいので、きっと二度読むことはないかも。
けれど、涙を流すという行為に、なにか自分の中がいくらかデトックスされた気もしなくもなく。
美術絵画好きの人には、つい薦めたくなってしまう一冊であります。
P.S
原田マハ、、、きっとまだまだ続く、、、予感。