2025年3月6日木曜日

常設展示室(小説)

すみません、また原田マハです。

6編の短編からなる一冊であります。
それぞれの物語に一枚の名画が絡む。

最初の一編から涙じんわりチョチョ切れて、半ば辺りで落ち着いたものの
最後の一編「道」に声を上げて泣いてしまったこのジジイ。

いや小説だよ小説、と自分に思い込ませながらも、、、泣けました。

何気ない出来事に、人生のなりゆきに、一枚の絵を絡ませたこの短い物語たち、
やっぱキュレーターならではのこの作家の特異が光る。

けど、、、あまりにも哀しいので、きっと二度読むことはないかも。
けれど、涙を流すという行為に、なにか自分の中がいくらかデトックスされた気もしなくもなく。

美術絵画好きの人には、つい薦めたくなってしまう一冊であります。



P.S

原田マハ、、、きっとまだまだ続く、、、予感。