2007年11月1日木曜日

海辺のカフカ

村上春樹著です。

たぶん、この小説は、きっと読書上級者向けの小説な気もしたりして。

だから、そうでない私は、最後の収束の仕方にイマイチ不満というか、
期待をちょっとだけ裏切られたような気がしたりして、、、

でも、作中に出てくる哲学は、とても味があるような気がしました。

ただ推理小説でなくても、やはり映画と同じようにネタバレにつながるといけないので、、、
でも、せっかくだから、登場者に向けてひとこと、、、

大島さんへ
 私は、ある種、貴方のような人間にあこがれます。
 生理的、というか、人体的に問題を抱えながらも、
 その教養と冷静さにあこがれてしまいます。

ナカタさんへ
 なぜ、そんな運命を背負う人間に選ばれてしまったのでしょうね。
 でも、過去が憶えていられないのなら、
 人生は辛くはなかったのでしょうか?
 まずは、おつかれさまでした、、、と伝えたい。

佐伯さんへ
 あなたは、きっと苦しい思いをしたのでしょうね。
 でも、きっとそれに匹敵する幸せな短い時間もあったはず。
 ナカタさんに比べれば、きっと幸せな人生だった、と
 思うべきだと思いませんか?

ホシノさんへ
 この小説の中で、ひとつの救いがあるとすれば、、、
 それは、あなたの存在だったと思います。
 今年は、中日ドラゴンズが優勝しそうです。
 きっと、どこかで頑張っているあなたへのプレゼントですね。

田村カフカくんへ
 とにかく君はまだ若いんだから、頑張ってください。



P.S

これって、すげぇ~ネタバレか?

そんなことはないよね。
きっと読んだ方には、懐かしい思いにとらわれるんじゃないかな、そう期待して。

でも私は「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」の方が好きです。